カタカナEnglish :ナイーブ&Naive


これって同じ意味?日本と英語で意味が異なる単語を紹介する「カタカナEnglish」。
毎週火曜日に配信します。

ナイーブ&naive

今週は「ナイーブ」と「Naive」です。
日本語で「ナイーブ」というと繊細な・純真な・汚れなき、のような意味で使われることが多いです。
例えば「あの子はナイーブだから優しくしてあげてね。」のように「繊細で、汚れを知らない、純粋な、傷つきやすい」というニュアンスになります。

一方、語源となっている「Naive」はフランス語の「naif」の女性名詞である「naive」であり、「生まれたままの」という意味もありますが、どちらかというとネガティブな「何も知らない、無知な、バカ正直、騙されやすい」などの意味で使われます。

日本語の「ナイーブ」は英語の「Delicate(デリケートな)」や「sensitive(敏感な)」が近い表現かもしれません。

 

なぜこのような意味になったか?

1980年頃には現在のような意味で使われていたそうですが、この誤用が広まった背景には日本においては汚れなき・純真・童心というものが、現在の「萌え」の流行に見られるように、ネガティブなイメージがあまりなかったことが挙げられるかもしれません。

また、1994年にはクラシエホームプロダクツから、「ナイーブ」という商品名で桃やアロエのスキンケア・ヘアケアラインが販売されました。100%植物性でできた商品なので、「ピュア」「繊細」などのニュアンスがある「ナイーブ」を商品名にしたのではないでしょうか。

 

English version はこちら。

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