越境ecに強いプラットフォーム(ショッピングモール)とは


越境ecの市場は急速に拡大しており、これから始めてみようと考えている事業者も多いのではないでしょうか。越境ecを始めるにあたって、「どのプラットフォームを利用するか」というのは非常に重要な問題の一つです。選び方一つで、その後の経営が上手く行くかどうかを左右すると言っても過言ではありません。
プラットフォームには手軽に利用できるものとして、aspを利用したショッピングカートなどがありますが、最も手軽に越境ecを始めることができるのは、既存のショッピングモールに登録することではないでしょうか。

 

越境ecの主なプラットフォーム(ショッピングモール)の種類

越境ecを始める際に重要なことの一つに、「自社でシステムを構築していくか」、「他社のシステムを利用して出店するか」という問題があります。自社でシステムを構築すると、自由なシステムを作成することができる反面、多大な労力とコストが必要です。
また、比較的手軽に始めることができる方法として、インターネットを活用してアプリケーションを利用することができるaspを使ったショッピングカートを利用するという方法もありますが、こちらは低コストで利用できるというメリットがある一方で、カスタマイズが難しいというデメリットがあります。

これらの方法に対して、既存のショッピングモールに出店する方法は「出店費用が少額ですむモールが多いこと」「各種サービスが充実していること」「出店してすぐ商品を販売できること」などから、初めて越境ecに取り組む企業にとっては、魅力的なプラットフォームです。
デメリットとしては、「自由度にやや難がある場合があること」「販売手数料を取られる」といった点がありますが、比較的低リスクで始めることができる方法といえます。
日本国内の越境ecを行うことができるショッピングモールには、楽天市場が運営する「Rakuten Global Market」やリクルートライフスタイルが運営している「Ponparemall JAPAN」などの種類があります。

越境ecに強いプラットフォーム(ショッピングモール)の特徴

では、越境ecに強いプラットフォームとはどういったものなのでしょうか。
越境ecをショッピングモールで行なう場合、対象となる国でどのようなecサイトがよく利用されているか調べてみる必要があります。

例えば、巨大市場の中国ではあまり自社サイトが普及しておらず、ecで商品を購入する人のほとんどはショッピングモールを利用しています。そのため、中国に出店を計画している企業であれば、プラットフォームはショッピングモールを利用した方が良いのではないでしょうか。
ただし、中国国内で市場シェアの約8割を担っている「天猫」と「JD」は中国国内の現地法人からでなければ出店できません。海外企業向けの「天猫国際」や「JDWorldWide」を利用することになります。

また、越境ecをショッピングモールで行なう場合、先ほどデメリットで挙げた「他社との競争」の部分は避けては通れません。人気のあるショッピングモールほど集客力は高いのですが、一方で出店している店も多い場合がありますので、思うように売り上げが伸びない場合があります。
そのような時は、利用しているモールのSEO(検索結果の上位に表示される仕組み)がどのようになっているのか確認してみるのも良いかもしれません。このSEOの仕組みは各モールでそれぞれ異なっており、例えば楽天だと「レビューの多さ」、DeNAだと「売上金額」といった特徴があります。

 

越境ecプラットフォーム(ショッピングモール)の比較

最後に越境ecのプラットフォームをショッピングモールで行なった場合の代表的なサイトについて、いくつか紹介しながら比較してみます。
まず、現在も人口増加、経済成長を遂げており、将来的に非常に大きな市場になることが見込まれている中国のサイトを紹介します。中国で利用されている主なショッピングモールは、先ほど挙げたように「天猫」と「JD」です。
これら2社で中国市場の約8割のシェアを誇りますが、その内訳は天猫が約6割、JDが約2割と大きく天猫がリードしています。
どちらも「日本から直接契約ができる」、「売上金は日本円に換算した後、香港経由で入金される」、「商品の配送は日本からの直送と特別区などにある倉庫に一時ストックすることができる」といった部分は共通です。
大きな違いは「JD」は2015年6月に日本企業の誘致を目的とした「日本館」をオープンさせたため、日本企業に使いやすいサイトになっているということ、天猫と比べるとシェアは低いが審査が通りやすく参入しやすいことなどが挙げられます。

日本にある越境ec向けのサイトには先ほど紹介した「Rakuten Global Market」や「Ponparemall JAPAN」、「eBay Store」などがあります。これらのサイトの特徴としては、モールに出店した後、海外販売サービスに申し込むことでそれまでの体制をほぼ変えることなく、海外出店することができるというメリットがあります。自社でサイトを作成すると困る翻訳の問題なども代行してくれるため、非常に気軽に越境ecを行うことができます。

 

まとめ

これまで紹介してきたように、越境ecを行う際にショッピングモールを利用することで、手間がかからず低コストで出店することができます。ショッピングモールにデメリットとして、「販売手数料がかかる」、「競合が激しい場合がある」といったものがありますが、これはどの事業にも言えることです。そのため、そのようなデメリット部分に目を向けるよりも、例えばSEOの上手な活用の仕方など、「どのようにしたら売り上げを伸ばすことができるか」に注力していく方が大事なのではないでしょうか。

越境ecの普及に伴って、ショッピングモールには様々なサービスが追加され、非常に利用しやすくなっています。
国内向けのecサイトに登録するような感覚で越境ecを行うこともできるようになってきていますので、検討してみましょう。


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